大型犬と暮らしていると「まさかこんな物まで？」という誤飲トラブルに直面することがあります。体が大きいので「そんなところも届いたのか！」といった感じで、大丈夫と思っていた場所の物が持っていかれるなど大型犬ならではの誤飲事故が怖いところです。
我が家も油断していたわけではなく、しっかりと確認していたにも関わらず今回誤飲トラブルが発生しました。自戒を込めて皆さんにも注意喚起したいと思います。
ちなみに我が家のゴールデンレトリバーが誤飲した物は布製のコースター。結果的には動物病院さんの適切な処置で吐き出してもらいました。
今回の経験をふまえて
- 大型犬が誤飲しやすい物
- 誤飲した際の正しい対処方
- やってはいけないNG行動
-
誤飲を防ぐための予防策
を、飼い主目線で解説したいと思います。
大型犬が誤飲しやすい理由
- 噛む力が強く、物を簡単に壊せる
- 食欲旺盛で丸飲みしやすい
-
飼い主が「大丈夫だろう」と油断してしまう
誤飲は、腸閉塞や内臓損傷など命に関わる事態になることも珍しくないとのこと。
大型犬が誤飲しやすい代表的な物
以下は、動物病院でも相談が多い誤飲物だそうです。
- おもちゃの破片（特にゴム・ロープ系）
- 骨（加熱した鶏骨・豚骨など）
- 靴下・タオル・下着
- ペットボトル・プラスチック製品
- 竹串・爪楊枝
-
人間の薬・サプリメント
「飲み込めないだろう」というサイズ感が最も危険です。今回駆け込んだ動物病院では過去にテレビのリモコンを飲み込んだワンちゃんもいたとのことでした。
またご近所さんの飼い主さんはバファリンを飲もうとしたときに落としてしまい、それを素早くワンちゃんに飲み込まれてしまったそうです。すぐに病院に駆けつけて吐き出して頂けたそうですが、気づいていないときに誤飲されると思うとゾッとします。
大型犬が誤飲したときの正しい対処法【初動が重要】
まずは落ち着いて状況を確認
- 何を
- いつ
-
どれくらいの量
を可能な限り把握しましょう。動物病院では誤飲した物の種類が最重要情報になるとのことです。
無理に吐かせない
よくある間違いが、
- 喉に手を突っ込む
-
塩やオキシドールを使う
といった行為で、これは非常に危険→ 食道損傷・誤嚥・窒息のリスクがあるとのこと。
すぐに動物病院へ連絡
以下の場合は迷わず動物病院へ。
- 鋭利な物（串・骨・プラスチック片）
- 紐状の物（ロープ・布・靴下）
- 電池・薬・中毒性のある物
-
嘔吐・ぐったりしている・苦しそう
大型犬は症状が出るまで時間がかかり、気づいた時には重症化していることがあるとのことです。「様子を見る」は、獣医師に相談した上で判断しましょう。
大型犬の誤飲でやってはいけないNG行動
- 自己判断で様子見
- ネット情報だけを信じる
- 「うんちで出るはず」と放置
-
人間の常識で考える
大型犬でも腸は繊細、手術が必要になるケースも少なくないとのこと。
大型犬の誤飲を防ぐための予防策
床に物を置かない環境を作る
誤飲事故の多くは、床に落ちている物が原因です。
特に注意したい物：
- 靴下・タオル・下着
- ビニール袋・ティッシュ
- 子どものおもちゃ
-
ペットボトル
「あとで片付けよう」は事故の元。犬目線で床を見る習慣を身につける必要がありますね。
おもちゃは「安全性重視」で選ぶ
おもちゃは誤飲リスクが高いアイテムのひとつ。
安全なおもちゃ選びのポイント
- 犬の体格に合ったサイズ
- 簡単に壊れない素材
- 破片が出にくい設計
-
大型犬は「大型犬専用」を選ぶ
まだ使えるからと残してしまいがちですが、壊れたおもちゃは即処分が大事ですね。
留守番中、就寝中の誤飲対策を徹底する
誤飲事故は、飼い主がいない時に起こりやすくなります。
留守番前、就寝前に確認したいこと
- 危険な物をすべて片付ける
- ゴミ箱はフタ付きにする
ケージやサークルを活用する。「自由＝安全」ではなく管理された自由を与えることが飼い主には求められますね。
拾い食い防止のトレーニングを行う
しつけも誤飲予防に大きく関わります。
覚えさせたいコマンド
- 「ダメ」
- 「ちょうだい」
- 「待て」
完璧は難しいですが、止められる可能性があるだけでも事故率は大きく下がります。
食べ物の管理を徹底する
犬にとって人の食べ物は非常に魅力的です。
特に注意すべきポイント
- 食卓に食べ物を放置しない
- ゴミ箱は倒れない構造に
-
骨・串・包装ごと誤飲しないよう注意
「一瞬目を離した隙」が最も危険ですよね。
犬の誤飲予防で飼い主が持つべき意識
「うちの子は大丈夫」は最も危険
- 今まで誤飲したことがない
- お利口だからしない
-
成犬だから平気
こうした考えが油断につながります。誤飲は予測できない「事故」ではなく、予測できるリスクと考えるべきですね。
万が一に備えてできること
かかりつけ動物病院を決めておくのはもちろんですが、
- 夜間対応の確認
- 電話番号をすぐ確認できる場所に
まとめ｜誤飲予防は愛犬への最大の愛情
犬の誤飲は、
- 日常のちょっとした油断
- 環境整備の不足
から起こります。しかし逆に言えば、飼い主の意識と行動でほぼ防げる事故でもあります。
- 届くところに物を置かない
- おもちゃを見直す
-
留守番、就寝環境を整える
これらが、愛犬の命を守る最善の方法。予防こそ最大の対処法ですね。
我が家の誤飲事故詳細
我が家も就寝前にテーブルの上にコースターを3枚置いていましたが、中心付近に寄せていたので大丈夫だと思っていました。しかし届くはずがないと思っていたコースターが1枚なくなっていることに朝方しばらくしてから気付きました。
誤飲発覚は朝でしたので、すぐにかかりつけの動物病院に連れていきました。獣医さんから色々な説明を受けて、吐かせることにもリスクが有ることも説明いただき、それでも吐かせたほうが良いと説明いただき処置して頂きました。
誤飲で病院に駆けつけましたので、朝ごはんを食べさせない方がいいと思い病院へ連れていきましたが、吐かせる場合は何か食べていないと吐かせられないとのことで、病院で朝ごはんを食べさせえて頂き、処置して頂きました。無事にバラバラに分解されたコースターが出てきたとのことで一安心しました。
その後の経過観察も必要とのことで夕方まで病院で預かって頂き、夕方お迎えとなりました。獣医さんの話では、吐いた後も薬が効いていて、しばらくグッタリしていたそうで本当に可哀想なことをしてしまったたと猛省。
ちなみに吐いた後はお腹が減っていると思って獣医さんがご飯をあげたそうですが、この人の餌は気持ち悪くなると経験から学んでしまい食べなかったそうです。犬って本当に頭が良いですね。
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誤飲事故を経験した後は留守番中や就寝中は必ず部屋を片付けて、ワンちゃんが届くところに物を置かない状態にするのはもちろん、普段から届くところに物を置かない習慣になり殺風景な部屋スッキリとした部屋になっています。
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吐き出させる薬は飲み薬と思っていましたが、獣医さんに聞くと目薬を差すことで吐き出すとのこと。最近出来た薬でうちのワンちゃんが初めての処置だったそうです。動物の医学も日々進化しているようですね。
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